2023年 10月
巴の前右足に、おできができたのですが、すぐに引っ込みました。この頃はよくある年寄犬の皮膚の問題だと思ってました。
2024年 4月
巴の前右足に、またおできができました。丁度、狂犬病注射の時期だったため、その頃の獣医に処方を聞きました。前回と同じように引っ込むと思うが、大きくなるようだったら相談してということでした。その時に病理検査をしていただきましたが、良性とも悪性ともわからない結果でした。
この獣医さんは、来月廃業するとのことだったので、紹介状を書いてもらいました。
2024年 7月
おできが大きくなってきているので、紹介状を持って、他の獣医さんにあたりました。そちらでも、良性とも悪性ともわからず、巴が15歳(人間で言うと83歳)なので、手術に伴う麻酔の体への負担を気にされていました。私も気になります。麻酔をかけたら最後、もう起きてこないかもしれない歳です。
ここまで、巴は歩くことに問題もなく、よく食べ、うんちも健康そのものでした。夏場は流石に暑いので、バテ気味でしたが、それは例年どおりの様子なので特に気にしていませんでした。
2024年 9月
私がH1N1にかかって2階で伏せってた時、滅多にやらないのですが、ベッドの上にのっかてきました。腕に腫瘍はあっても、それくらいの元気はありました。
巾着田にお散歩に行ったり、キャンプに行ったりもしていました。
2024年 10月
10日
私が山に登る予定だった週に、大きくなったおできが破裂して、結構な大出血になりました。いそいで止血して、かかりつけの動物病院に予約を取り、私も半休をとって連れて行きました。そこの動物病院で、「イヌの腫瘍専門の先生がいるので見てもらったら」という提案をいただきました。
すぐに提案された2つの病院に電話しました。一つは、いくらかけても電話は通じませんでした。もう一つの方に予約を取りました。後から、前者はあまり評判もよろしくないと聞きましたので結果良かったと思います。
当然、山登りはキャンセルしました。
24日
初診の癌専門の先生は、実は私たちが住む地域では週一でしかいらっしゃらず、基本は伊豆を本拠にしているとのことでした。その場で血液検査をしてもらい、腎臓の数値が悪いので手術は無理かもしれない、と言う話をもらいました。が、腎臓医療用の食事を与えることで、数値は良くなるかもしれない、というので、その方向で、1ヶ月ほど、腎臓の状態を良くする食事療法を続けることになりました。
腫瘍は肉が剥き出しになってしまっているので、炎症や膿が皮膚の壊死を起こさないように、1日2回、除菌ソープで洗って包帯を変えるように指示をされました。なので、私の朝のルーティンは、愛洲と5km 走った後、巴と近所を歩き、巴の包帯をとって風呂場に連れて行き、腫瘍の部分を洗い、新しい包帯をつける、と言う形になりました。巴は腫瘍を触られるのが嫌なようで、たまに唸ったり吠えたりしていました。滅多にやらない子です。
31日
一週間の食餌療法ののち、再検査の結果、腎臓の数値は良くなっていました。ただ、まだ一週間しか経っていないため、1ヶ月後にまた再検査のために来てくださいと言う話になりました。
2024年 11月
23日
巴の腫瘍はどんどん大きくなってきている一方で、私が、11月の3週目ぐらいは仕事が忙しく、イベントで泊まりの週でした。 状況を鑑みて、一週間予定より早いのですが、旦那が獣医に連れて行き、血液検査をしてもらいました。結果、腎臓の数値は良くなっていましたので、手術をすることになりました。仕事イベントで講演している間、裏に行ってスケジュールを話していました。
西伊豆での手術で、1日で済むことではないため、一週間つきっきりになります。私が休みを取ることになりました。
30日
指定された日時で、伊豆あたりの犬OKの宿を、4泊取りました。
2024年 12月
7日
西伊豆に向かいます。巴と一緒に出てしまうため、愛洲の日中のお散歩は犬ドッグシッターさんにお任せするよう、予約をとっておきました。
10時前に到着し、まず点滴をします。点滴はゆっくり2時間で、お任せすることもできるのですが、私たちは希望して一緒にいさせていただきました。だって、手術が始まったあとは起きてくる保証はないのですから。
13時半から、手術とのことで、私たちはせっかくなので、と碧ガーデンでお昼ご飯をとりました。
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沼津がよく見える |
その後、予定していたホテルにチェックインしました。
18時ごろに医院を訪問して、半分麻酔から起きた巴と面会しました。が、その夜は巴は入院になりました。私は旦那を最寄りの駅に送り、旦那だけ愛洲のいる自宅へ帰りました。
宿泊したホテルは、ラップ音が激しい、古い元ラブホの宿泊所でしたw。
しかし予定していた犬の宿泊がなかったため、その分差し引いて会計してくれましたよ。
8日
早朝、てきとーに6kmくらい走ります。人里離れたところにあるため、ヘッドライト持っているとはいえ、流石に夜明け前は走りませんでした。
翌日18時にまた来てください、ということなので、次の宿泊所に移動します。が、時間があまりましたね。
近くで紅葉祭りをやっているようでしたので、そちらを散策し、余った時間は車内で本を読んでいました。
宿に行くと、周りでマラソン大会をしている模様。聞くと、トレイルランニングの大会があったらしいです。いいなー。私も以前は白馬のトレランに参加していました。
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選手たちがヘッデンつけて坂道を降りてくる |
夕方に、巴を迎えに行きました。病院からは、数値などは良好だが、食べないのが問題、と言われました。私も、そもそもあの手この手のおやつを持ってきていたので並べてみますが、宿についてもやはり食べない。
点滴を受けているのでおしっこは出ます。
犬OKの宿の庭の中の散歩ルートを深夜に歩き回り、部屋に帰りおむつをつけて、持参した大きなベッドの上に寝に入ったのを確認したので、就寝しました。
9日
早朝、巴がすやすや寝ているので、こっそり抜け出してテキトーに走ります。こんどは街中なので、夜明け前から走れました。
巴を医院にあずけます。どうやら明日の朝の検診後はお家に帰れそう。なので、最後の宿泊所はキャンセルします。(キャンセル料は痛かった)
巴を点滴のために病院に残し、宿に戻ります。
本を読んだり仕事したりしてから、夕方また迎えにいきました。どうでもいいのですが、宿から医院まではまっすぐ高速道路が通ってますが、現金で200円毎回払わないといけません。
現金ってのが、つらい。
ここまでくると、だんだん巴もしゃっきりとしてきています。
10日
朝、チェックアウトしてから、医院に向かいます。手術したあとの傷の状況は良いみたいですが、なんせ食べないのが問題なので、腎臓も何も気にせず、好きなものを食べさせてくださいとのこと。
西伊豆の医院から、高速を飛ばして家に向かいました。昼過ぎには帰宅して、すぐにCostcoに行き、巴の好物のローテサリーチキンを買いました。塩分が心配ですが、医者からは体力回復しなければいけない時期なので、食うならなんでもあげていいよと言われています。これはバッチリ喰います。
その後も、しばらくは食欲のない時でもチキンだけは食うと言う態度でした。こ や つ!!
15日
再び西伊豆に行きます。術後経過は良好のようです。来週問題なければ、西伊豆に来ないでもよさそうです。先生が提携をしている私らの地元の医院で抜糸できそう。
ちなみに、病名は「血管周皮腫」だそうです。このブログの下ーの方に、病理検査報告と切除した腫瘍の写真を載せます。*写真はグロいです。
結果的に、全ての癌細胞を除去できたわけではないので、再発する可能性はあります。それを防ぐためには放射線治療をやる必要があるそうです。放射線治療は4回で、神奈川にある大学病院で行います。その度に全身麻酔をする必要があるそうです。
私たちは話し合った結果、15歳の老犬に、体にストレスのかかる治療を何度も行うよりは、穏やかな老後を送ってほしいと考え、その選択はとらないことにしました。
23 日
抜糸できました! 傷口がうまくつかず、また開くのではと危惧しましたが、きれいに治っています。腫瘍がある頃はなかなか歩きづらかったので、亀の散歩でしたが、抜糸後は食欲も出てきて、カリカリも平らげます。食欲が出てくると散歩も長く歩けるようになり、さらに食欲がでてきています。
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女の子はこうゆうの好き永遠に |
こうなってやっと、私も趣味の大人バレエのレッスンを再開しました。12月は後半にダーっとクラスとった感じになってしまいました。
31日
すでに愛洲と口喧嘩するくらいに回復しています。病理検査の結果にもありますが、再発する可能性はありますし、老犬なので、これで巴の健康関連で大安心ということではありませんが、とりあえず山を乗り切ったことに感謝します。巴は本当に強い犬だなーと思います。
文末補足:病理検査報告書から引用
診断名
血管周皮腫
組織初見
腫瘤は非上皮性細胞の腫瘍性増殖からないrます異形性は中程度であり、核分裂像が散見されます。核分裂指数(強拡大10視野合計)は10です。腫瘍細胞は短紡錘形を呈し、流れるような模様を形成しながら増殖しています。花むしろ状構造や渦巻き状構造の形成も認められます。壊死が生じています。腫瘤深部は炎症を伴う反応性結合組織が主体であるため、厳密なマージン評価は困難ですが、おそらくマージン(+)です。本標本状、脈管内浸潤像は認められません。
コメント
軟部組織肉腫の範疇の悪性腫瘍であり、特に血管周皮腫が考えられます。本標本状での形態学的悪性度は中程度、軟部組織肉腫のグレード分類ではグレード2になります。血管周皮腫は遠隔転移率5%の腫瘍です。再発、転移に関する経過観察が必要です。