ゴーレム3


To: フェイスブック ユーザーアカウント管理者
FROM: スコット・スミス
Subject: カーラ・͡コトルのアカウント封鎖について

アカウント保持者との関係: 同居人

理由: 

アカウントのコメント欄が荒らされています。
アカウント保持者は確かに、死亡事件に巻き込まれましたが、
現在のところ殺人か、自殺か、司法も処理を保留している状況です。

アカウント保持者が、警察の保護観察に置かれている為、
本人から直接リクエストはできません。
しかしカーラの「友人に公開」していた住所や写真が、
カーラの友人のみならず、全く友人でない人々の知るところになったようです。
不愉快な郵送物が配達され、不届きな訪問者が昼夜問わず現れます。

カーラの「友人」が、フェイスブック外で、彼女の住所を公開したと聞きました。

事件の猟奇性から、不要な注目をあびるであろうことは予想はしていましたが、
住所は、閑静な住宅街に存在し、近所の人たちも迷惑しています。
申し上げるまでも無く、その住所は、当方も居住しています。
(事件後は寝泊りはしていませんが)

フェイスブック外で公開されてしまったものは仕方ありません、が、
これ以上の嫌がらせを受けるのを防ぐ為、アカウント閉鎖を申請します。

もし、この申請について追加の書類等必要であれば、
下記にご連絡ください。

スコット・スミス

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 送信
====

   何が「友人」だ。屍肉に群がるハイエナどもめ。

   恐ろしきは人間かな――とはよくいったもんだ。人間に魔で勝る魔物はいない。

ゴーレム2

事件直後は、俺はカーラに同情的だった。 警察に、その昼、彼らが痴話喧嘩していたこと、と
カーラとの痴話喧嘩の後、俺が誘ってネイサンと一緒に昼間から少し飲んだということを
他人事のように伝える。 何を飲んだかとか、帰ってきた時間、パブの名前、などを話しながら、 カーラだって被害者だよな、と考えていた。 カーラは、ネイサンにしては長続きしている女だったと思う。 しかし、ネイサンと付き合いだす前は、DCゴス音楽好きの「シーン」では見かけなかった。 まあ、俺がきづかなっただけかもしれないけど。 しかしネイサンにひきずりこまれた「ノン・フリーク」だった可能性もある。

DCゴス音楽シーンには、アバンギャルドでヘヴィな音楽好きが集まる
「DCフリークス」というオンラインの掲示板があった。 その名前から、よく顔を出すメンバーや自らを「フリークス」と呼んでいた。
シーンの間口の広さから、音楽好きのみならず、ゲイ、BDSM好き、コンピューターマニア、当時ファンサブすらなかった日本のアニメが好きなもの、はたまたオカルトマニアまで、まあ要するに普通のアメリカンではない人が、それぞれの違いを楽しむ趣向で集まっていた。

だから、正直、普通のアメリカン・・・リアリティ・ショウやスポーツなどを楽しみ オートミール・クッキーにかぶりつき、陽だまりに生きるアメリカンの女には、 ネイサンと付き合うのはキツいんじゃないかな、と思っていた。 ネイサンは、ワインを中心とした小さいレストランを経営するシェフだが、 そのの傍ら、音楽イベントを開催したり、そのベンダーのマーケティングをする、 「シーン」のリーダー的存在だった。 ネイサンが扱うベンダーは、大概、髑髏のアクセサリーだの、攻撃的なメッセージTシャツだのを売る個人ビジネスだった。 そういったものは、まあ一般にも受け入れやすいだろうが、中には売る場所を選ばなければいけないベンダーもあった。 たとえば、拘束具だの鞭だの○×具だの、特殊な市場向けのベンダーだ。 ネイサンは、よくそういったアイテムをサンプルとして持って帰ってきた。 勿論、俺は奴と寝たことは無いし (ひどい冗談だ!)、突っ込んだプライベートな話もしなかったので、 実際にそういった商品を使用したかどうかは、知らないし、知りたくもない。 が、廊下を掃除しているとき、半開きドアの外から見えたベッドルームには、 ネイサンの筋トレ用、だと思いたい・・・ような、 大仰で特殊な器具か家具か、がチラりと見えた、ことはあった。 要するに、間違っても陽だまりに住んでいる奴ではなかった。 DCの裏のカルチャーに通じ、むしろ夜に生きる奴だった。 ネイサンが好んで使ったシーン・ネーム「ダーク」が、それを表している。 もし、カーラが何も知らずにネイサンと付き合いだして、 ネイサン色に染め上げられていったのだとしたら・・・? 人によっては「素質がない人は、惹かれない」とは言うが、 素質があるかどうかなんて、自分自身にも分からないことの方が多い。 なにか無理に自分をだまして、ネイサンに合わせていたのだとしたら、 それは身体的にも精神的にも、相当な負担なのじゃないかと思う。 次の日、警察がカーラの供述書のファイルを持ってきて、 不自然な所があったら指摘するよう指示してきた。 それを読んでも、まあそんなところだろうな、と思った。 ネイサンは、コトの真っ最中にセミオートのライフルの銃口を自分に向け ベッドの上のカーラにトリガーを持たせた。 「俺が憎いか?憎いなら殺してみろ!」 と、言って銃口を咥えこんだそうだ。 カーラは拒否したが、ネイサンに平手打ちをくらい、 その勢いでトリガーをひいてしまったそうだ。 ネイサンは気が狂っていたのかもしれない。 そう思って、駆けつけたネイサンの家族と葬式の準備している間も 俺は少しカーラに同情していた。 していた・・・んだが。

ゴーレム1


この話はグロいです。残念ながら、これも、半分以上ノンフィクション。
しかし語り手の「俺」は捏造キャラです。
それ以外は実在する人とそうでない人が混在しています。
元となった事件のWashington Postはこちら
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「カーラ、出所したってよ」

カウンター席についたとたん、そんな声が飛んできた。
不吉な音楽が大音量で流れるクラブの端のカウンター。
轟音のために、聞き違えたかと思ったので、

「え?何?」

と、聞き返した。

ダーク・ゴスが大音量で流れるこのダンスイベント「アルケミー」の名物(で、ゲイ)のバーテン、クリスは冷蔵庫に両腕をついて、バーに寄りかかるようにして、俺の耳元ではっきりと言った。
いつものテラテラのリップグロスが、至近距離に近づくとちょっとぞくっとする。
防衛本能かもしれない。

「カーラがもう出所したって言ったんだよ。」

まだRail Drinkを二口しか飲んでいないにもかかわらず、
俺は少し眩暈がした気がしてカウンター席にへたりと座り込んだ。

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カーラは、2年ほど前、当時付き合っていたネイサンを自宅で射殺した。

俺は、その頃その1.カーラと、2.ネイサン、そして3.当時俺が付き合っていた女
と、合計4人でハウスシェアをしてバージニア州のフェアファックスに一緒に住んでいた。

自己防衛と心神喪失を主張して、3年半の懲役が下っていたはずだ。

まだ二年しか経ってない。
早いだろ。
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第一発見者、というか、カーラの「私がネイサンを殺した」という申告を聞いて、
警察に電話したのは俺だ。
鮮血を浴びた、呆然と立ち尽くす全裸のカーラに
バスタオルをかけたのも、俺だった。

不思議と、冷静に頭は回ってて、
警察が来るまで血を拭いたり、シャワーを浴びせたりしたらいけないんだろうな
ということを考えていた。

真っ赤に染まったベッドに横たわる、これまた全裸の友人は、
しかし全く友人の顔をしていなかった。
半分以上顔が吹っ飛んでいたから。

何かひどく、非現実的な世界を歩いている気がして、
自分を現実につないでおきたくて、こうしなきゃ、ああしなきゃ、と
俺は妙にテキパキと行動していた。

だから、警察を待つ間に帰ってきてしまった俺の彼女にも
「二階に来るな!」と怒鳴りつけた。
彼女は、火薬の混ざった、生臭い臭いから、何かを察したようで、
コートも脱がずに一階に留まっていた。

警察はその後数分もせずに来た。
玄関先で、「二階です。二階に行ってください。カーラも上にいます。」
と伝えたとたん、情けなくも足腰の力が抜けて、その場にへたり込んでしまった。

たてつづいて大雪が降った年だったので、
出入りする警察のブーツについた雪と泥で
玄関先の床はぐしょ濡れだった。

へたりこんだ俺のジーンズも濡れたので
「俺、失禁したように見えるかな・・・?」
と、くだらないことを彼女に言った。
彼女は真っ青になって震えてたちすくんでいたが、それを聞いて抱きついてきた。
彼女のタイツもびしょ濡れになった。

こっちに移りました


こっちに移りました。

ワタシひでえな、ここ2年半放置してたんだね。

ええと、二年半の間はちょっと病院通いとかありました。
今はひと段落しました。
と、昔からのリンク先様向けの言い訳を冒頭にしておきます。

リンクしていただいている方々が、その間がんがん更新されていたのを
今まとめてチェックしてステキ・・・・・・とちょっと危ない人になってます。

あああ、でも、今年こちらでは英語でも書くと思いますので、
タグをたよりに日本語のみ表示と英語表示を切り替えるようにしたいと思います。

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で、今年。2012年。
オンで仲良くしてくださっている方々は、遠くに住んでいらっしゃる方が多いのに、
いつまでも仲良くしてくださってありがとうございます。
これからも、見捨てないで下さるとうれしいです。

今年は初っ端に足元総崩れがあったため、
何があったかあまり覚えてません。
(あ、そんなわけで、去年に引き続き私はお年賀しません。)

私が覚えてないことでも、メールの送信履歴は覚えてくれてます。

ええと、

-1月:前述のとおり、足元総崩れ。
 どうして英語勉強したかったんだっけ、アメリカの空気にあこがれたんだっけ、
 とか、そういう基本の足元がなくなりました。
 しかし、ダルマ落しは足元崩れても立っているので、そんなダルマになりたいです。
 お葬式は、無理したけど行ってよかったと思ってます。
 飛行機やホテルやレンタカーの手配をいつのまにかしてくれた旦那、ありがとう。

-3月 父の一周忌で、日本に行きました。上記のせいで情緒不安定マックスだった
 ワタシのお相手してくださったみなさま、お世話になりました。

-5月 母が訪問しました。いろいろなものが高すぎる場所にあるそうです、うち。

-6月 ピアノを習い始めました。先生はクレイジー。
    しかし黒光りするピアノと絡んでみて、なにか自分の原点を見つけたv
   これとともに、バレエをやめて、ヨガを始めました。

-8月 養子もらう手続きをはじめました。書類とかいろいろムカいてます。

-10月 またマラソン走りました。ちょと早くなったカメ。

-12月 大人気なくもピアノの発表会に出てしまいました。2回。

-巴の脱走件数:2件。両方オールナイトでした。
 直近のではあちこち怪我して帰ってきたので、獣医で6万飛びました。ばかトモラ~

-よそじになりました。したがって酒に弱くなりました。

ああそうだ、仕事では、
-12月 関わるプロダクトが、サポート終了することがきまり、
同僚全部やめてしまって、残飯プログラマになってしまった。
まったく、世の中大風呂敷広げるのは得意でも、お片づけ嫌って人ばっかり。

とりあえず来年の予定は

-秋ごろに日本に行くようです。ほんとにちょろっと。

-最近積極的に行っている、生ピアノ演奏会。
 来年最初は一月で、 マイ萌ゾーンど真ん中のBrian Ganz氏のショパンプロジェクトです。 

 あとチケ取ってるのは、
     - 4月にケネディセンターのショパンコンチェ2。こちらはEmanuel Ax氏。
  私的にはそんなに萌えない演奏ですが、正確な人です。
   - 7月は近くの大学でやるピアノ国際コンクール観戦。若人よハッチャけろ!
 
-5月のマイ発表会はバズーカ、じゃないマズルカです。 

-1月末から、週三回早起きのトレーニングクラスにサインアップしました。
 ここれで減量でっきるかな??(汗)

-Mixi脱兎。なんですかリアルタイム足跡って?

-今年こそちゃんとMS試験受けないとな。仕事も脱兎。

そんくらいです。
あああと、

-巴が逃げないことを祈る。非脱兎。

ですね。

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