西穂高(ソロキャン)

 

7月の連休に予定していた西穂高が、自身の体調不良と天候で延期にしたため、この週になりました。

16日(金)    

新宿から出発

この週、関東に台風7号が接近するとのことで、次々と交通機関がキャンセルになりました。私が予約していた新宿~飛騨線バスもキャンセルになるかと思いひやひやしました。東京付近の交通機関もキャンセルになっていったので、危険だと思い、電車動いているうちに新宿に行ってしまえ!と、2時間以上早く新宿へ。

バスタ新宿に荷物をあずけて、完全に登山の恰好で、
歌舞伎町「スリラーナイト」に行き、怪談を聞きました。

22:55発のバスは、二千円プラスして一人席を予約していましたが、キャンセルの席がちらほら見えました。おかげで車中ではぐっすり眠れましたが、なんか変な夢見たw

17日(土)

平湯温泉

朝4:00に着きました。しかし新穂高ロープウェイへのバス(710円)は朝7:00からです。
平湯温泉
4:30から使えるきれいな待合室で待ちます。そんなに混んでいないので、ベンチで寝ます。

待合室裏のトイレにあった。言語当てチャレンジ?

こういう時、キャンプ用のマット(ふくらますタイプではないやつ)は、さっと出せて、
役に立ちます。
朝方来た、ミニバイク?のグループ

ロープウェイ

新穂高ロープウェイは、今年は8月まで改装工事で休業していました。改装で、どうやら西穂山頂口駅周りに大きな公園ができたみたいです。新装開店の宣伝動画の下に「この動画には生成AIを使用しています」とテロップが流れていたのが、時代やな、と思いました。

西穂山頂へ登り

西穂山頂へは、ほぼ、ずっとのぼりです。テン泊装備だと結構大変です。が、テントのいい場所を取りたいので、なるべく足を動かし続けます。が、セオリー通り45分くらいで休憩をいれました。ら、そのあと数分で山荘についてしまいました。あらら。

テン場

9時15分ごろ山荘に到着して、テント場申し込みをします(2,000円)。30張ということで心配したけどまだ場所はありました。先ほど私が休憩していた時に追い越していった、ご夫婦の前に設営しました。お花畑の真横~♡



さて、周りはガスっていますし、昼から雨の予報です。ちょっと岩場は不安なので、今日は一日怠けることにします。

西穂高山荘の有名なラーメン(1,000円)をいただきます。

私は蕎麦派で、普段はラーメンいただかないのですが、これは食べるよね。
この時バッジ(700円)も買ったのですが、なぜか今回無くしてしまいました。がっくし。

時間があるので、丸山までおさんぽして、帰ってきて、15時ごろ早めの夕食にします。明日のことを考えて、18時ごろには就寝したいところ。
夕食はアルファ米の白飯と、缶詰です。アルファ米の方には、大きめの200gパックを持ってきて、半分残して、パック寿司についてくるのガリ、と、何かのお惣菜についてきた塩を入れて、かき混ぜておきます。これを明日の朝食べる予定です。
明朝寝起きで煮炊きしたくないのです。絶対何か間違えるから。

夕方はテン場の皆さんと、テントギアとか今まで行った山の話をしました。知らない人とランダムに話せるのがよいですね。



18時には就寝、20時ごろには起きてトイレに行きました。

目の悪い私には見えないけど、
スマホのナイトモードが撮ってくれた星空
山の月

夜中に地震があったような気がして起きました。が、後からチェックしても、そんなものはなかったっぽいです。あと、体がバラバラになった男の人の夢を見ました。場所が場所だけに怖いなー

18日(月)

3時頃、周りの音に気づいて目が覚めて、着替えと朝食、そしてテント撤収をします。7時以降はテント撤収してください、とのことなので。荷物はデポして出発します。4:45頃、出発しました。
丸山までは、登りですがゆるやかな石段です。



東の空がキレイ

(※空の色がきれいなので全て残しましたが、長いので倍速推奨)

独標の手前の広い所で、私が良く行く山域のTシャツ着ている女性のグループがいたので、声を掛けたら、そのうちの一人が小屋番さんでした。あ、そういえば見たことあるお姉さんだ!

独標のあたりはかなり急峻な岩場が始まります。ポールはザックにしまいます


独標(11峰)

「また下りだ~」と情けない声


「怖いでーす」

あまりに私が下りに慣れておらず、心細くなってきてしまっていました。先ほどの女性グループの方に、「すみません!ついて行っていいですか?」とお願いしました。小屋番さんがリードされていて、OKしてくださいました。

※仲間に入れてもらった後は、動画は回していません
御来光

ピラミッドピーク、チャンピオンピークを越えて...


いよいよ核心の西穂直前の、一枚ツルツル垂直スラブです。



こわ!



ドリフの坂道コントを思い出します。知ってる?


西穂山頂

コントのようにずるずる落ちることもなく、「ひとつひとつ、右、左」と自分に言いながら山頂に到着しました。感動!

あ!槍!

いつも通り(ぺしゃんこになった)あんぱんをいただきます

グループの方が気づいてくれたのですが、ブロッケン現象を見ることができました。

こいうところから、山の怪談って生まれるんだろうなあ。

きゅうきゅうしゅんしゅん


下り~山荘~上高地

下りは登りよりも慎重に。特に西穂直後のつるつる岩!は、もうみんなゆっくり下ります。困るのが、つかみやすいと思った岩でも、剥がれるんですよね。ミルフィーユみたいに。
なので、手をかけて、お前大丈夫か?と揺らしてから、つかみます。

一度来た道は、短くは感じますが、下りのザレはきついですね。

たぬき岩

上高地が見える


 

岩のお花畑




9時半には山荘にもどり、ご一緒したグループの方々と、下山後ラーメンのテーブルをかこみました。(私は昨日頂いたので、コーヒーだけ 500円)新穂高の方に降りられるというので、ここで、バイバイしました。

上高地への下りは、緩やかですが、なにせテント装備で、昨日の夜の雨でズッシリぬれている荷物を運ぶので、かなりゆっくり慎重に下ります。
 

ずっと樹林帯で、静かな下りですが、ちょっと行った所にある岳沢キャンプ場は、つい最近熊騒動があったので、あ、熊鈴つけておけばよかったなーと思いました。


静かでいいな。家で待っている犬のことを考えながら降りました。特に白い紀州犬の巴(15歳)とは、よく山に来ました。今は近所を歩くだけになっているけど、山に来ると一緒に歩いているような気分になります。

この方角から見えるのは常念かな?



上高地には、12:30頃に着きました。ご一緒してくれたグループの方に、上高地温泉があるよ、と教えてもらったので、そこでさっぱりとキレイになりました。
あー替えの服とタオル用意しておいてよかったー!

全てが、汗臭くなっているので、防水袋に入れてしまいますが、ポシェットも帽子も汗臭いのが困りました。うーこまったな。これ新宿から家まで、交通機関使うのいやだな…
結局、帽子もポシェットも汚れものとしてザックにしまって、代わりに登山道手ぬぐい(550円)を頭に巻いて、ポシェットの代わりに売店で上高地巾着(1,000円)を購入しました。次からは替えの服と一緒に、こういう付随品も持っていこう。

上高地15:30発の新宿行きバスまでかなり時間がありますので、そのままホテルのレストランで、カレーをいただきます。(これも私、普段は滅多に食べないですが)しかし、ソファーと昭和のコーヒーテーブルでした。これ、カレーだと、結っ構~食べにくいよ??スプーンから落とすなチャレンジ!

梓川

上高地はいつも通りごった返しているので、直前まで近づかなかったのですが、「15:30の新宿行のバスは、あの駐車場のむこうにいるドムドムバスいってくださいー」って言っているアルピ●Tシャツのおじさんが言っていたので、炎天下の中大荷物で歩いて行ったら、全然嘘だった。オイオイオイ。何??

新宿駅行きのバスは3列のアップグレードした席(14,000円)を予約していました。が、こちらもキャンセルした人がいたのか、いくつも空いていました。

明神ドーン
えへへ
 

まとめ

今回は本当に、初めて会う方に助けられました。一緒に平湯温泉で待っていた方には「4:30から室内待合室が開くよ」と教えてもらったし、キャン場の方々とは、のらくらした登頂前日の夕食を、おしゃべりで楽しく過ごさせていただきました。

そして何よりも、某小屋番のお姉さんのリードと、ご一緒してくれた方がいたからこそ、岩ヘタレの私も西穂までたどり着けたと思います。あれがなかったら、心細くて独標で引き返してかも。
前々回位も同じことを考えていましたが、ソロで始めたので、全てが自己流で、これが正しいか分からないまま進んできてます。ずっとこのままは良くないなーと考えていて、そろそろツアーやグループ参加で山登りした方が良いと思います。年々体力も知らないうちに落ちるお年頃だし。

でも来月は劔で、こいつもソロです。それ以降の話ね。

余談:

漫画「岳」2巻に出てきた西穂みたいな、山頂が広い山ではなかったし、話に出てきた長いロープもなかった…

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