ボレロを見た!上野水香さんのボレロ見てきた!
30年ぶりくらいに見る、日本公演のバレエです。
米国では所属していたMaryland Youth Balletのくるみ割りを何度か見た程度です。
習っていると、講演ってなかなか見る機会も金もないんですよね。
※ 私は1991年頃に大人バレエを始めて、その後中断やケガやらいろいろ経て、50代の今また大人バレエを最初から始めています。やたらオタなこと言います。
Swan Lake 2nd Act
プログラムは、白鳥から始まりました。
ロットバルト、カッコいい…!
毎回思うのですが、王女を白鳥に変える悪魔ロットバルトって、どういう目的があったんでしょうね?無目的のはずなくて、もしかしたら善意じゃないかとすら考えています。
閑話休題。
王子が出てきた。上野さんも出てきた。拍手…んーあんまりこういうの好きじゃない。
上野さんのバランスピタッと止まるけど、固くなくて白鳥っぽい。
出会いのシーンでパトブレしないのね。そしてマイムがこれでもかというほどわかりやすいし、手話かと思う。そして長い。
全員出て着ての導入部のフィナーレ、音伸ばしてかなりゆっくり。
しかしこの横須賀劇場、めっちゃ音が鳴る。
アダージョのリフト、2回目はすぐにアチチュードに移った。そしてパンシェいちいち深いなー。と群舞に目をやると、アテールとはいえ長時間のアラベスクでこっちもすごい。
バッチュは意外と大きめにやってましたw
アダージョ終わった後に3階席からブラボー!と声が入る。同じ人だと思うけどこの後も何度も入ってて、うるさいわ、と思った。
大きい白鳥で、パッセ → アラセコンド → からアチチュード、をポアントでやっててすごい。最後のあたりで、ここまで来たら安心、と思ったくらいすごかった。
上野さんの白鳥のバリエーションもアラベスクターンが入ってた。
そして白鳥のコーダ!大好き!なんか踊り関係なくこれ訊くと泣いちゃう。
二幕のマイムも、凄いマイムが分かりやすくて、というか。往生際の悪いオデットか!w
かなりバタバタ抵抗してから、ロットバルトにすいこまれていきました。なんだろう、なんで笑ってしまうのだろう。
ドン・キホーテ
ノクターン20番
ショパンのノクターンの中で、一番生気がないやつw
だけど、それがダンスには使いやすいのかな。
ホントはノクターン先にやるかなと思ってた。
踊りは。桜っぽかった。精気がない感じがいいよね。
この後すぐにボレロ踊るのか。落差よ。凄いな上野さん。
ボレロ
上野さんの上に大きな黒い人の顔が見えた。目の錯覚かな。Chromesthesiaなんで。
腕で日が昇り、沈んでいる。しなやかな腕で、それに近くまで上がるエカルテの足
口に入れたものを今度はまた吐きだす。
次は腹筋がよく動く。次に手足が四角いポーズをとり、だんだん外輪の動きになっていく。
最後のフィナーレは開脚で上がったり、下がったりする。ジャンプする。
先ほどの外輪の動きの後は、上下の動きになるんだな。
最後に下から飲み込まれました。
思うに、この踊りは、体の中心からだんだん外に向かって言って、外のギリギリのところまで周りの環境/状況と戦って、そして環境に飲み込まれる(死ぬ)ということなんだな、
と理解しました。勝手に。