光岳(ツアー)
南アルプス南部は、宿が取りにくいという話を聞きました。理由の一つは東海フォレスト帝国では宿取るを得ず、単独では予約が取りにくく、結局ツアーを利用してくる登山者が多いから、と聞きます。
もう一つ南アで聞いたこととしてはロングトレイルで水場が少ないという話でした。そんな話を聞いて、一度はツアーも経験しておきたかったので、せっかくなので今年はツアーで登ることにしました。
ヤマカラツアーは、以前甲斐駒の黒戸尾根を登った時に知り合った方から、おすすめされたツアー会社です。
新宿
実は前の日の夜、遅い時間までバレエの特別講習を受けており、その帰りにワインを購入して、山に酒持って行く用のフラスコに移し替えつつ呑んでしまいました。そのため朝起きれず、ギリギリに旦那に起こされるというテイタラクでした。もうワインはやめよう・・・
それでもザックでダッシュして駅に行き、時間通りの電車に乗り新宿に降り立つことはできました。しかし集合場所に着いたところ、ヤマカラツアーは複数出ており、どこに並ぶかわからない状態でした。朝の新宿の歩道でしばらくウロウロした後、出てきた係の方に名前をつたえて無事バスに乗ることができました。バスはマイクロバスで、電源はありませんでした。
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| こんな感じの小さめバス |
芝沢ゲート
ものすごい蛇行の山道を通過したり、曲がりきれない急カーブは少し先まで行ってUターンしたり、運転手さんの運転技術がすごい!という経験をさせていただきました。最終的に登山口に着いたのは昼過ぎでした。
しばらく舗装された道が続きましたが、今回のテン場は水場がないと聞いていたので、いつもより多い4リットルの水を運んでいます。ライトウェイトなザックがひんまがってます。
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| 手前が私。10年使っているモンベルの軽量40ℓに今回穴が空きました |
川沿いの道は、暑かったのですが、せせらぎがいい音を立てています。白い河原に、赤い岩がところどころに落ちていて、日の丸弁当のようでした。赤石岳が近くにありますね。こういう酸化した鉄の岩を「チャート」というそう。山に行くと鉱物も気になります。
易老渡(いろうど)
簡易トイレと水場があります。そうかここで補充してもいいんですね。とはいえ、滝の水ですので自己責任です。こういう時のために浄水ボトル、買っておいた方が良いのかなあ。
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| 易老渡の水場。ここから光岳山荘まで全く水がないです。 |
ここから山道が始まります。いきなり急登です。なので、ゆっくりあがります。それでも、同行していた方のうち一人、足が攣って動けなくなった方もいました。
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| キノコがたくさん |
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| ナンバリング制。易老岳が30番だそうです。面平が11番だったと思います。 |
面平(宿泊)
ガイドさんが休憩時間を定期的にしっかりとってくれるため、キャンプ場に着いたのは17時近かったと思います。テントは施設のすでに張ってあるものを使います。夕飯のためのバーナーなども現地のものを使って、添乗員さんとガイドさんがお湯を沸かしてくれます。とはいえ、アルファ米料理で、1日目と2日目でカレーかパスタです。本来なら自分で運搬しなければいけないものなので、ありがたいです。
このテン場は、資格のあるガイドが率いるツアーでのみ、使用が許可されるそうです。今回の人数で、テントはありがたいことに2人用の物をひとり一張りで使えました。ザックの中を広げがちの私にとってはありがたい。実は水も、500mlペットボトルを500円で購入することはできました。4リットルも持ってこなければよかった。
雨ざらしのテントはカビてました。山の中なので、アブ。ブヨ、蚊などの虫天国でした。テントに入ってきた特大アブを追い出すのに苦労しました。テントの換気穴はぎゅっと縛ってなんぴとたりとも入ってこれないようにしました。
夕飯の時間に、休憩所で桃を買った方から、桃のおすそわけをいただきました。桃を切るのに私のナイフを使ってもらったのですが、ナイフ持っていたのが私だけ?だったようです。あれ?私的には山の必需品です。皆さん、あまりナイフ持ち歩かない?のかな?
この日は19時には就寝しました。0時ごろ、女性の声+数名?で下から登ってきて、上に消えた声を聞いて一度目を覚ましました。ほかの皆さんも聞いたそうで、どうやらナイトハイクのようでした。スゲー!この急登を夜中登るの嫌だなあ。
二日目出発
3時起床で、4時出発です。アルファ米のおこわを食べて出発します。ここからも急登です。
ということは、この面平のテン場がなければ、急登が6時間つづくということですね。そして易老岳にも水場はなし、と。ここを日帰りで強行する人もいると聞きます。スゲー!
易老岳
光岳小屋
易老岳から先は、アップダウンはありますが、それまでの急登に比べると全然楽な山道でした。とはいえ、静高平直前の、沢が枯れた道はゴロゴロの岩で、登りも(帰りの下りも)疲れました。
2時間くらいで光岳小屋でやっと着きました。ここ荷物をデポして山頂まで行けるそうです。私はトイレを借りましたが、ハエがすごかった。
この時後ろから来た別団体のガイドが、私たちのガイドさんに対して、異常に無礼でびっくりしましたわ。顔覚えたぞ。やつのツアーは、絶対使いません。
光岳山頂
光岳山頂は、標識が立っていますが、眺望が良いわけではありません。
光石
光石の方が、標高は下がりますが山頂感がありますね。
ガイドさんによると、光石から見える山域は原生林だそうで、いまだに人の手が入っていない、ハイマツや雷鳥の最南端の生息地だそう。
こういうガイドさんの話が入るのは、ツアーの良いところですね。


光石から帰った後、光岳山荘でラーメンをいただきました。狂った塩分が汗かいた体に染みます。また、ここで500mlの水を100円で分けてもらえます。
登山バッジも手に入れました。1,000円。
なお、ガイドさんから教えてもらったのですが、光岳山荘は、50歳以上の3名以下のグループでないと宿泊できないそうです。なので、100名山を狙っている人でも、最後まで残りがちなんだそう。だから、ナイトハイクしてでも日帰り強行する人がいるのかー。
ちなみに芝沢の駐車場からは、普通に14時間くらいはかかるそうです。そして、前述のようにずっと急登です。1日で踏破できる距離じゃない。
面平へ帰還
長い急下りを延々と続けて帰ります。もう足はかなりつかれています。
易老岳の手前で、遭難されている方をお見かけしました。既に通報済みでしたのでお任せしました。後にヘリ搬送されたと、ニュースになっていましたが、こういうニュースのコメ欄が荒れるのは心が痛いです。
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| 金魚草。幽霊草ともいうそう。高山植物に癒されないとやってられんわ |
途中で転びそうになりながら、面平キャンプ場に到着したのは、17時ごろでした。蚊取り線香(持参)に火をつけて、またアルファ米の夕飯をいただいて、すぐに寝ました。
今回のお役立ちグッズは、ミニ椅子と、100均のレジャーシートです。これをテントの出入り口にセットしておいておけば、出入りする時にサッと出てテントのチャックを閉めることができます。紐緩めた登山靴を履く際も、テントの入り口を開けたままでモタモタすることはありません。もちろん虫対策です。やつら、光によってくるのでテントの出入りは気を使います。
また、洗濯物干しロープと、百均の折り畳みハンガーは、行動服を乾かすのにとても役立ちました。
最終日の下り
朝やはり3時ごろに起きて、帰りの支度をして、5 時に出発しました。急登で上がってきたので、急下りです。ザレれているので滑りやすいのですが、もう、根性でおります! 11名のツアーのあちこちで滑りまくっています。崖からプチ滑落する人もいらっしゃいました。
が、無事にみなさん易老渡に到着しました。易老渡には朝7時過ぎくらいにはつきました。ここからは舗装されているので安心です。
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| チャート石がゴロゴロ |
安心したからなのか、みなさん口が回ることで、私のマイクロアグレッション発見メモがいっぱいになりました。たとえば、
【休憩時 1】
おじさん:「俺そういうポシェット使わないんだけど、女性はその中に化粧品入っているの?」
私:「日焼け止め?はありますが、ナイフもありますよ。ほら!」
おじさん:「なにそれ、クマと戦うため?」
私:「昨日はこれで桃、切れましたよ」
【休憩時 2】
登山経歴の話題にて:
おじさん:「女性ってそういう岩とか大丈夫だよね?スリルだから?」
私:「目的地の前にあるなら、性別どうでも、通らないといけませんよね?」
前頭葉がちぢんでいるのか、疲れているとつい、女性は、女性は、と線引きしたくなんだなあ。
※ちなみに私も前頭葉は縮んでいます。年齢的に自然なことです。皆、まろび出ないよう自覚しましょう。
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| 蜘蛛の巣越しに撮ってみたくなった |
温泉
町営のすごく綺麗な新しい温泉に立ち寄ることができました。外国人の方が多くいらしていましたが、観光客風ではなく、住人の方々が家族で来ている感じ。 そのためか、あちこち英語表記でした。助かる。
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| 温泉でいただいた、蕎麦とビール |
その後、バスに乗って、好きな登山漫画とか、昔の少女漫画の話ができました。楽しかったです!また、今回100名山目指している人が多いため、触発されてバスの中で私が今まで適当に登った山を数えたら、18座は登っていました。まあ、複数回登っている丹沢は一回数えだしなあ。意識しないと100はいけませんよね。遠方の山は全未踏だし。でも、今後の人生の楽しみのために、狙ってみようかなあ。という気になりました。今年はあまり遠出できないので、未踏の筑波山とか大菩薩嶺あたりを潰しておこうかな。
新宿
多少渋滞には巻き込まれましたが、17時半には新宿に帰ることができました。一本で帰れる電車の時間が近かったため、重いザックで新宿の駅までガッツリ走りましたw。
まとめ
初めてのツアー参加で、面白かったです。普段仕事やプライベートでは話さない、特に、キャラが立つタイプの人たちとお話しできたのは、おもしろかったです。
- だから日本のGDPが・・・と末尾に付きがちの方w
- 山に犬を連れてくる人が大っ嫌いという方(距離キョリキョリ〜とるよ!)
- 前頭葉が縮んだ人、疲れているとつい女子ガーとまろび出る
今年は17歳の老犬の世話をしている夏なので、もう山にはいかないと思いますが、次に南ア行くことになったらまたツアーで行こうと思います。
| 2日目の面平からの往復 |



















