2024年11月に起こったこと
2024年11月5日(火)米国で大統領選挙が行われました。日本に住んでいる方々には、特に関係のない話に聞こえますが、あらゆるニュースメディアが報じている通り、日本の生活者にも米国で大統領選挙の結果は大きく影響します。しかしニュースメディアはどうしてもスポンサーや運営企業の意図が入りがちです。 私は7月初頭ごろから、毎日双方の演説や米国発信のニュースを追っていました。その上で日本の国営放送のニュースをも見ていました。残念ながら、国営放送でも米国の選挙の状況がストレートに伝わっているようには見受けられませんでした。さらにYoutubeになると比較的大手のチャンネルでも、情報元が定かではない過激な発言や、視聴数を増す目的の陰謀論が見受けられ、目に余るな、と感じていました。 この記事では、米国市民を家族内に持つ者として、しかしどの政党とも金銭契約を結んでいない個人の立場の人間が、できる限りニュートラルなトーンで、米国大統領選挙についてお話ししたいと思います。 この記事の想定オーディエンス 日本人で、いまいち米国大統領選挙について、もやもや感があると感じている方。 米国大統領選挙とは 現在のところ4年に一回行われている、米国大統領を決定するための投票です。一人の大統領は2回、4年の任期を務めることができます。それ以上の期間、大統領の職につくことは現在の米国では不可能です。 共和党とは 現在存在する共和党は1854年に設立されました。元々は奴隷制度反対の主張を持っていました。リンカーン大統領が有名ですね。経済の発展により自然と民主的な選択が行われるという信条を軸にしています。そのため、経済の発展を妨げる法案には反対します。例に挙げるなら、石油資本の採掘活動を妨げるような自然保護を目的とした法案には長い期間反対を続けていました。2017年にパリ協定から脱退したこともこの文脈に沿っています。 逆に、税金の軽減に賛成し、特に富裕層への税負担の軽減することにより、大資本はさらに富み、その大資本が中小資本や一般国民への福祉を提供することを期待しています。 同じ文脈で、キリスト教教会の繁栄を支持します。教会の資本が大きくなれば、教会からの福祉も潤沢に分け与えられるという考え方です。 基本的に中央政府を弱体化し、各々の州に法制定を任せる考え方です。そのため、信仰心が篤いが、高等...